メンタルがしんどい日は、雨にボケる。僕を少し戻した、ばからしい行動

雨の日の窓辺で「今から晴れるよ」とボケるオレンジ色ののりてらスライム 生き方・整える思考
この記事は約10分で読めます。

逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ——。

布団の中の僕。

ただし、エヴァ初号機に乗る前に、顔も洗えていない。

世界を救うどころではない。
洗濯物すら、救えていない。

そんな休日の朝、僕は窓を開けて、曇り空に向かって言った。

「ねぇ、今から晴れるよ」

晴れなかった。

絶対に晴れなかった。

天気は僕の演出に、1ミリも付き合ってくれなかった。

端から見れば、奇行おじさん。

でも後からわかった。
あれ、心理学的にも、わりと筋が通ってた


この記事について

これは、HPが赤ゲージの休日に、勇者にはなれなかった僕が、モブ以下の行動で、ちょっとだけ床に足をつけた話。

感動はない。立派な回復もない。

意味のないことが、少しだけ意味を持った日の記録。

休日の朝。体が言うことを聞かなかった

休日の朝に体が動かずHP赤ゲージになっているのりてらスライム

その日は休み。

解放感があるはずだった。
自由なはずだった。

でも、目が覚めた瞬間に、何かがおかしかった。

体が重い。足が、床についていない感じ。

正確には、床はある。

でも自分の体が地面から浮いているような、ゲームでいうとスタン状態というか、「状態異常:行動不能」が発動している感じ。

スマホの通知が来る。うるさい。

二度寝しようとする。でも、最近がんばって定着させた習慣が、脳の中で小うるさく言ってくる。

脳内の声(うるさい)

起きろ。洗濯しろ。ルーティンをこなせ。

うるさい。今日くらい黙っとけ。

洗濯物は、すでに限界まで積まれていた。
帽子が、フックにかかったままこちらを見ている。

「お前、今日も出かけないの?」

と言いたげな顔で。

帽子に顔はない。

でも、そう見えた。

HPが赤ゲージのとき、脳内会議が始まる

できてない係や比較係が集まる脳内会議で困っているのりてらスライム

こういう日、脳の中で会議が始まる。

出席者はこちら。

担当役割
できてない係洗濯物、食器、未読メール、全部を読み上げる担当。
比較係「あの人は今日も走ってる」
「ブログ更新してる」
「ジムで3時間いた」
などの情報を、どこからか拾ってくる担当。
論理係「でもお前、昨日は仕事したし、ジムも行ったし」と言いかけて、すぐ黙る担当。
とにかく全部嫌係発言はない。
でも、会議全体の空気を支配している。

議題がない。
終了条件もない。
ただ、続く。

体は重いまま、脳は空回りしたまま、洗濯機のスイッチすら、遠い。

このあたりから、僕の中に嫌な気配が出てきた。

もしかして、奴が来たのか。ウツのりてら。

のりてらの奇妙な休日、開幕。

これは鬱なのか、それとも……

正直に言う。

僕は、過去に鬱病の診断を受けたことがある。薬も飲んでいた。今は飲んでいない。

でも、こういう日が来ると、いつも少しだけ身構える。

これはまずいやつか。
奴がまた来るやつか。

玄関が、いつもより遠く見える。
帽子がまた睨んでくる。
洗濯物の山が、こちらの弱点属性を突いてくる。

ただ、この日は——あとから気づいたんだけど——二日前にジムで足を追い込みすぎてた。

筋肉痛で、体が状態異常になっていただけだった……。

ラスボスのようなメンタル不調かと思ったら筋肉痛だったのりてらスライム

ドラクエでいうと、「まひ」か「どく」のどちらかを食らっている状態。
なのに脳内会議は「ラスボス接近」の報告を始めていた。

でも、そのときは分からない。

分からないから、不安になる。
不安になるから、さらに動けなくなる。

メンタルがしんどい日のループ

体が動かないだけなのに、心まで終わったように感じる。
たぶん、ここが怖い。

正しい行動ほど、しんどい日にはラスボスになる

部屋の中。フックにかかった帽子を、のりてらスライムがじっと見ている。帽子は普通の帽子なのに、なぜか責めてくるような存在感がある。

こういう日に、立派なことをしようとすると、だいたい失敗する。

  • 「よし、外に出よう」→玄関で止まる。
  • 「よし、ブログを書こう」→エディタを開いて閉じる。
  • 「よし、筋トレをしよう」→二日前の自分を恨む。
  • 「よし、深呼吸をしよう」→3回で飽きる。

正しい行動が悪いわけじゃない。

散歩も、日記も、片付けも、早寝も、全部たぶん正しい。

でも、しんどい日には、その正しさが重くなる。

「できたらいいこと」が、いつの間にか「できない自分を責める材料」になる。

逃げちゃダメだ、と思っても、そもそも僕は洗面所で詰んでいる。

だからこの日は、大技を封印した。メインクエストを進めるのをやめた。
通常攻撃だけで生き延びる方針に切り替えた。

メンタルダウン時に行った、ばからしい行動5選

試したばからしい行動を、ここに記録しておく。

攻略本には載っていない。村人Aも教えてくれない。
でも、その日の僕には、これくらいがちょうどよかった。

① 電気を消して、スマホを引き出しに放り込む

メンタルがひどい日は、寝るが最強。

電気を消す。
スマホを隣の部屋か、机の引き出しに放り込む。
それだけで回復アイテムになる日もある。

ただし、この日はそれすらうまくできなかった。

なぜかというと、ベッドにいるのに、ベッドにいたくなかったから。

鬱が重かったころの「ベッドから出られない」とは、少し違う。
「いたくないけど、何もできない」という謎の中間状態。

ドラクエなら、コマンド欄に「たたかう」も「にげる」も出てるのに、どちらも押せない感じ。

② 服を着替えて、パワーポーズをとる

しんどい日に2秒だけ強いポーズをとるのりてらスライム

服だけ着替えた。出かける予定はない。ただ着替えただけ。

そのままスーパーマンのポーズ——両手を腰に当てて、足を肩幅に広げる、あのやつ——を2秒やって、恥ずかしくなってやめた。

でも、少し笑えた。

誰も見ていない。だからできた。

「自信が湧いた」とか、そういう話じゃない。布団の中で沈んでいた自分に、変なポーズをさせた。それだけ。

でも、その「それだけ」が、その日は少し効いた。

③ 顔を洗って、窓のカーテンを開ける。そして言う

雨に向かって「今から晴れるよ」とボケるのりてらスライム

顔を洗った。カーテンを開けた。窓も少し開けた。

外は曇りだった。

そこで言った。

「ねぇ、今から晴れるよ」

晴れなかった。
もちろん。
天気は僕の演出に付き合ってくれない。

でも、この一言を言ったとき、自分がちょっとばからしくなって、少しだけ笑えた。

雨でも曇りでもいい。
カーテンを開けると、外はそこにある。
窓を開けると、空気が少し入る。

部屋の中だけに閉じていた感じが、ほんの少しズレた。

たぶん、この日の本命はこれだった。

この日の気づき

メンタルがしんどい日に必要だったのは、正しい励ましじゃなくて、雨に向かってボケることだったのかもしれない。

④ 玄関から外に出て、家の外観を批評する

外に出て自分の家を批評するオレンジ色ののりてらスライム

玄関から外に出た。でも、出かけない。ただ出ただけ。

家の前で振り返って、外観を見て、小声で言う。

「ほほー、いつものようにボロいですねー」

一人で何をしているんだろう。近所の人に見られたら、かなり怪しい。

でも外の空気は、部屋の中とは違った。

家の中にいると、洗濯物も、スマホも、帽子も、全部こちらを責めてくる感じがする。でも外に出て家を眺めると、少しだけ立場が変わる。

責められている人から、観察している人になる。

この小さなズレが、意外と大きかったりする。

⑤ ベッドで小説を読みながら、小声でツッコむ

読めない日は、数行だけでいい。

そして心の中でツッコむ。

なんでやねーん。

たまに小声で言う。誰にも聞こえないくらいの声で。

物語の中に一瞬だけ入ると、脳内会議の音量が少し下がる。自分の悩みを正面から見続けるのではなく、別の世界に少し逃がす。

逃げちゃダメだ、ではなく。

逃げてもいいから、少しだけ息をしてくれ。
そのくらいの感覚。

【番外編】お酒を飲みながら、YouTubeで笑う

番外編につき注意

これはあまり人にすすめるものではない。お酒は使い方を間違えると普通に反動がある。

でも、僕にはそういう日もあった。

エガちゃんねるとかを見て、クソほど笑う
判断力は下がる。
笑いへのハードルも下がる。

翌朝、二日酔いよりも「ちょっと戻ってきた感」の方が強い日があった。

鬱が重かったころは、この「戻ってきた感」すらなかった。
だから、あ、今日はあのころよりはましだったのか、と逆説的に確認できた日もあった。

ただし本当に番外編なので、持ち帰ってほしいのはここじゃない。

持ち帰ってほしいのはこっち、

顔を洗う。
窓を開ける。
外に出るだけ。
反動が少ないばからしさの方が、次の日に続く。

端から見れば奇行。でも、心理学的にも少し筋が通ってた

ここまで書くと、ただの奇行おじさん。

雨に向かって話しかける。
家の外観を批評する。
スーパーマンのポーズを2秒でやめる。

だいぶ怪しい。

でも、後から考えると、完全に意味がなかったわけでもなかった。

気分が戻ったから動いたのではなく、動いたから少しズレた

メンタルがしんどい日は、気分が戻るのを待っていると、ずっと動けないことがある。

気分がよくなったら洗濯しよう。気分がよくなったら外に出よう。そう思っているうちに、日が暮れる。

でもこの日は、気分が戻る前に、顔を洗った。窓を開けた。外に出た。それだけ。

心理学でいう「行動活性化」に近いことを、かなり雑にやっていたのだと思う。

気分を変えてから動くのではなく、先に少しだけ動く。
そうすると、気分が劇的に回復するわけじゃなくても、今いる場所が少しズレる。

顔を洗うことが、それだった。
窓を開けることが、それだった。
雨に向かってボケることが、それだった。

ボケることで、自分の深刻さから少し離れられた

「僕はもうダメだ」と思うと、しんどさの真ん中に入ってしまう。

でも、

「奴が来たのか。ウツのりてら」
「状態異常:筋肉痛」
「のりてらの奇妙な休日」

と言い換えると、少しだけ自分を外から見られる。

これ、心理学でいう「セルフディスタンシング」に近い感覚。
自分のしんどさと、少し距離を取る。

僕の場合、その距離の取り方がやたら雑だった。

雨に話しかける。家を批評する。帽子に睨まれている気がする。

でも、雑でいい。
少し離れられるなら、それで十分だった。

笑えたことは、回復じゃない。でも、接点だった

この日の僕は、回復したわけじゃない。

HP全回復。宿屋に泊まって完全復活。
そんな感じじゃなかった。

でも、少し笑えた。

その笑いは感動でも、前向きでもない。
「何やってるんだろう、僕は」という笑い。

でも、それでよかった。

笑えたということは、しんどさに完全には飲まれていなかったということでもある。
自分の中に、まだツッコミを入れる場所が残っていた。

それは小さいけど、大事な接点だった。

アトミックハビッツの「レベル1行動」の話

『アトミックハビッツ』という本がある。

習慣化の本で、ざっくり言うと「小さな行動の積み重ねが変化を作る」という内容。
でも僕が一番刺さったのは、いきなり大きな行動をしなくていい、という考え方だった。

ジムに行く習慣をつけたいなら、まず着替えるだけでいい。
本を読む習慣をつけたいなら、まず机に座るだけでいい。

完璧にやる前に、その入口に立つ。
僕はそれを「レベル1行動」と呼んでいる。

しんどい日に顔を洗う、窓を開ける、外に出る小さな行動をするのりてらスライム

この日のレベル1行動一覧

  • 顔を洗う
  • カーテンを開ける
  • 外に出るだけ
  • 家の前で振り返る

これ、全部レベル1。

クエストクリアでも、ボス討伐でもない。
ただ、そのエリアに入っただけ。

でも、それで「ちょっと動いた感触」は残る。
その感触が、何もしなかった日との違いになる。

「習慣化」と言うと立派すぎる。
実際には、

顔だけ洗った。
窓だけ開けた。
雨にボケた。

そのくらい。
でも、そのくらいならできる日がある。

回復アイテムじゃなかった。よくわからない木の実だった

ドラクエでいうと、薬草を使えば少しHPが回復する。

でも、この日の行動は薬草ですらなかった。

「回復しました」という感覚はなかった。

ただ、ちょっと笑えた。
ちょっと体が動いた。
外の空気が入った。
部屋の見え方が少し変わった。

そのくらい。

でも、そのくらいで十分だった。

完全回復はしていない。ラスボスには挑めない。
でも、明日のサブクエストくらいなら、ちょっと受けられそうな感じになった。

これが、あの日の戻り方だった。

勝利しなくていい日もある

4月も終わりに近づいてきた。

年始に立てた目標、今どんな状態ですか。
全部できていますか。
できていなくても、続いていますか。

たぶん、完璧な人なんていない。

仕事もジムも習慣も、全部ちゃんとやれている日なんて、そんなに多くない。
それでいいと思っていても、体が言うことを聞かない日は来る。

そういう日に、立派な答えを出そうとしなくていいと、今は思っている。

顔を洗う。窓を開ける。雨に向かって、

「ねぇ、今から晴れるよ」

と言ってみる。

晴れなくていい。

晴れたらそれはもう奇跡。

でも、晴れなくても、少し笑えるかもしれない。

感動的な結末はない。

意味のない行動が、少しだけ自分を戻すことがある。

ちゃんと戻れない日でも、ばからしい行動ならできることがある。

勝利しなくていい日もある。HP赤ゲージのまま、村の中をうろうろする日があってもいい。

外に出てみてください。雨でもいい。晴れなくていい。

ただ、出るだけで。

雨の中で外に出るだけでも少し戻れることを表すのりてらスライム

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よくある質問

メンタルがしんどい日は、何をすればいいですか?

僕の場合は、立派なことをしようとするより、顔を洗う、窓を開ける、外に出るだけ、くらいの小さい行動の方が入りやすかったです。回復というより、少しだけ自分の位置をズラす感覚でした。

何もできない日は、無理に動かなくてもいいですか?

本当にしんどい日は、寝ることも大事だと思います。ただ、少しだけ動けそうな時は、玄関を開ける、カーテンを開ける、顔だけ洗うなど、反動の少ない行動からで十分だと思っています。

この記事はメンタル改善の方法ですか?

医療的なアドバイスではなく、あくまで僕の体験談です。つらさが長く続く場合や生活に支障が出ている場合は、専門家や医療機関に相談してください。

今日のまとめ

メンタルがしんどい日は、立派に戻れなくてもいい。顔を洗って、窓を開けて、雨にボケるくらいの行動が、少しだけ自分を戻すことがある。


今日できる一歩

今すぐ何かを変えようとしなくていいです。
まずは、カーテンを開ける。窓を少し開ける。玄関の外に一歩だけ出る。

雨でもいい。
晴れなくてもいい。
ただ、外の空気に触れるだけで。


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