エッセンシャル思考を読んでも動けなかった僕へ。「知識は資産じゃない」と決めてみた話

エッセンシャル思考を読んでも動けなかった僕へ。「知識は資産じゃない」と決めてみた話 観察と発見
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アトミックハビット(書籍)を読んだとき、「これは使える」と思いました。
一日1%の改善、小さな習慣、環境を整える工夫。

実際、生活は前よりずっと整いました。
朝の流れが決まり、15分だけ机に向かう日が増え、小さなチェックリストも回るようになりました。

けれど、心の奥ではモヤモヤが残っていました。
一日1%の改善を続けているのに、この積み上げはどこへ向かうのかが分からなかったからです。

そこで「選ぶ」「捨てる」を教えてくれそうな本として、エッセンシャル思考(書籍)を手に取りました。
ところが、ここでつまずきます……。

「より少なく、しかしよりよく」。
ページには線を引いたのに、正直「なんのこっちゃ?」でした。
やることを減らしたほうがいいのは分かる。
でも、何を減らして、何を残せばいいのかが見えなかったのです。

アトミックハビットで行動は変わった。
でも、エッセンシャル思考で価値基準は固まらない。
自分のスタンスが定まっていない感覚だけが、ずっと残りました。

だからこの記事では、きれいな要約はしません。
で、自分の場合は何を資産と呼ぶのか?
この問いだけにしぼって、アトミックハビット・エッセンシャル思考・15分実験を混ぜて考えてみます。

知識は資産じゃない。資産は、15分の“暮らしの実験”の痕跡を積み上げること。

今の自分は、この一行を価値基準として、もう一度スタートし直したいと思っています。


のりてら
のりてら
この記事を書いた人

のりてら|富山でWeb制作と暮らしの実験を、15分単位で積み上げています。
以前はECのページ/記事作りに長く関わりました。今は手を動かした制作ログを公開中。
記事は体験ログ+確認(公式情報/検証)で作成。AIは整理に使用(最終編集は筆者)。
読んだ人が、自分の一歩を軽くできるブログを目指しています。

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本を読んでも変わらなかった時期のこと

本の山と、メモや付箋が貼られたノートが対比されているイラスト。

最初に正直に書くと、昔の僕は知識そのものを資産だと思っていました。
お金や貯金と同じで「あとから効いてくるストック」で、集めれば集めるほど自分は強くなると信じていました。

アトミックハビットを読んだときも、
大事そうなところに線を引き、「一日1%」「習慣」「環境」という言葉にワクワクしていました。

その内容は分かりやすくて、実際に暮らしは変わっていきました。

・朝のルーティンが決まった
・15分だけ机に向かう日が増えた
・チェックリストで小さなタスクを回せるようになった

「昨日より少しだけマシな自分」が増えていくのは、シンプルにうれしかったです。

ただ、ある日ふと気づきました。
「で、この積み上げは何のためなんだろう?」と。

一日1%の改善をする日々。
生活は大きく変わったのに、自分がどこへ向かっているのかが分からない。
これでは、ただ「頑張り続ける自分」を更新しているだけかもしれない。

そこで、選ぶことや捨てることを教えてくれそうな本として、エッセンシャル思考を読みました。
ところが、ここでまた引っかかります。

「より少なく、しかしよりよく」。
言いたいことは分かるのに、実際の予定表にどう落とせばいいのかが分からない。
やることを減らしたいのに、頭の中では「これも大事」「あれも必要」と声が増えていく。

振り返ると、僕はずっとこうやって自分を測っていました。

・読んだ本の数
・つけたハイライトの量
・続けた日数のカウント

数字は増えていくのに、仕事や暮らしの「苦しいところ」はあまり減らない。

そこで当時の日記や、Notionのタスク管理のページを見返してみました。
そこには「読んだ本のタイトル」や「続いた日数」「こなしたタスクの数」といった数字ばかりが並んでいて、
「何が楽になったのか」
「どんな悩みが減ったのか」
は、ほとんど書かれていませんでした。

今あらためて見ると、僕は「いつか役に立つストック」としての知識と回数さえ増やせば、それだけで資産になると信じていたのだと思います
だから価値基準がいつまでたっても揺れたままで、「何を大事にするか」が決まりませんでした。


資産は「15分の暮らしの実験の痕跡」と決めてしまう

そこで一度、価値基準をゼロから決め直してみることにしました。

知識は資産じゃない。資産は、15分の“暮らしの実験”の痕跡を積み上げること。

こう決めてしまうことにしたんです。

アトミックハビットは、「行動を小さく分解して続けろ」と語ります。
エッセンシャル思考は、「本当に重要なことを選べ」と語ります。
そして僕の15分実験は、「とりあえず15分だけ試してみよう」という考え方です。

この3つを混ぜると、ひとつのやり方が見えてきます。

それは、
本を読んだら、その中の一つを15分の暮らしの実験に変えるという方法です。

例えば、アトミックハビットを読んだあとなら、こんな実験ができます。

・毎日同じ時間に、ノートだけ開いて座る
・「コーヒーを入れたら、15分だけブログを書く」というセットを決める

エッセンシャル思考なら、こうです。

・今週やめる予定を一つだけ決めて、カレンダーから消す
・「やらないリスト」を3つだけ書いて、机の横に貼る

ここで大事にしたいのは、完璧な実践ではなく、暮らし側に一歩だけ持ってくることです。
本に書いてある通りに全部やろうとすると、すぐに苦しくなります。
でも、15分の実験なら、「それくらいなら一回やってみるか」と思えます。

15分の暮らしの実験を続けてみて、分かったことがあります。

・失敗してもダメージが小さい
・成功しても失敗しても、「自分に合う/合わない」が少しずつ分かる
・「本を読んだだけ」で終わらなくなる

日記やメモ、ちょっと変わったルーティン。
そういう小さな痕跡が、自分の暮らし側に残っていく感覚がありました。

短くまとめると、
アトミックハビットの『小さな習慣』と、エッセンシャル思考の『選ぶ』と、15分実験の『とりあえずやってみる』を合わせて、
「15分の暮らしの実験の痕跡だけを資産と呼ぶ」と決めた、ということです。


「覚えている一行」を暮らしの実験に変える

エッセンシャル思考を読んで「覚えている一行」を暮らしの実験に変える

もう一つ、大事にしたい視点があります。

それは、「覚えていない本の内容」で自分を責めないことです。

アトミックハビットの中身を全部覚えているかと言われれば、無理です。
エッセンシャル思考も同じで、細かいテクニックや言い回しはほとんど忘れています。

それでも、その中でなぜか覚えている一行や、一場面があると思います。

例えばアトミックハビットと、エッセンシャル思考を読み終わった時の僕の場合、

一日1%の改善が一年後には大きな差になる、というイメージ
習慣は「自分はこういう人間だ」というアイデンティティとつながっている、という話
「より少なく、しかしよりよく」というフレーズ

こうした部分だけは、時間がたってもなぜか頭に残っています。

心理学の本などを読むと、人は「自分と関係がある」と感じた情報ほど記憶に残りやすいそうです。
感情が動いたこと、何度も思い出したこと、実際に試してみたこと。
そういったものが、長く残っていきます。

だとすれば、
覚えている一行こそが、自分にとっての成長のタネだと考えるほうが自然です。

エッセンシャル思考でよく分からなかった「より少なく、しかしよりよく」も、
今の自分にとっては、
「今やっている改善の中で、どれを残して、どれをやめるか」という問いに変えられます。

アトミックハビットの「一日1%の改善」も、
作業量を増やすためではなく、
15分の暮らしの実験を積み上げるための枠として使えます。

見方を変えると、こうなります。

本の内容を覚えていないこと自体は、あまり気にしなくていい
それよりも、「なぜか覚えていた一行を、暮らしの実験に変えたかどうか」が大事
この基準で振り返ると、「まだ実験していない“覚えている一行”」がいくつも残っている

正直に言うと、今でも自分のスタンスははっきりしていません。
それでも、覚えている一行と15分の実験のセットは、少しずつ増えています。

成長を測るとき、
「どれだけ覚えているか」ではなく、
「覚えていた一行を、何回暮らしの実験に変えたか」で見ていきたい。
今はそんなふうに考えています。


知識ではなく「15分の痕跡」を自分の資産にする

カレンダーに小さなチェックが並び、机の上にノートとペンが置かれた、習慣の積み上げを表現したイラスト。

もう一度、今日の価値基準を書きます。

知識は資産じゃない。資産は、15分の“暮らしの実験”の痕跡を積み上げること。

アトミックハビットで生活は変わったのに、「何のための積み上げなのか?」が分からなかったこと。
エッセンシャル思考を読んでも、「より少なく、しかしよりよく」が自分の予定表には落ちてこなかったこと。

そのズレや違和感から、今のところたどり着いた答えが、この一行です。

本の内容を全部覚えている必要は、きっとありません。
それよりも、なぜか覚えていた一行を、15分の暮らしの実験に変えられたかどうか。
ここに、アトミックハビットとエッセンシャル思考と15分実験が交わる地点があると感じています。

今もスタンスは揺れています。
それでも、「資産の定義」をこうやって一度決めてしまうことで、
本を読むたびにバラバラになっていた価値基準が、少しだけ整ってきました。

知識を積み上げるのはやめて、15分の暮らしの実験だけ積み上げていく。
まずはそのくらいのラフさで、自分の一年を見てみようと思います。

このテーマ(アトミックハビット・エッセンシャル思考・15分実験の組み合わせ)については、今回の記事を含めて全3本のシリーズにするつもりです。

次の記事では、仕事や家事で「時間がない」社会人に向けて、
15分をどう設計すれば暮らしの実験が続くのかという基準を書こうと考えています。
3本目では、一年というスパンで「どんな自分ならOKと言えるか」を決める、
長期の積み上げとスタンスの基準について考えていく予定です。


【今日のまとめ一行】
『本の内容ではなく、「覚えている一行を15分の暮らしの実験に変えた回数」を、自分の資産として積み上げていく。』

【今日できる一歩】
最近読んだ本を一冊だけ思い出してみてください。
その中で、なぜか覚えている一行や、一場面を一つえらびます。
そして、その一行をもとに15分でできる暮らしの実験を一つ決めて、今日中に試してみてください。

例:
・やめても困らない予定を一つカレンダーから消す
・「今週はやらないこと」を3つだけメモに書く
・机に座って、気づいたことを10行だけノートに書く

【次に読む一記事】
行動を「実験」として扱う感覚に興味があれば、
学びを深めたかったら、行動を『実験』に変えればいい
というこちらの記事もおすすめです。
今回の15分実験とつながる考え方を、別の角度から書いています。

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