「続けられる人」と「続かない人」の違いは、意志ではなく仕組みにある。
そう書かれていた『アトミックハビット』を読んで、胸の奥がざわつきました。
完璧を求めては挫折してきた自分に、
「やる気のある日だけではいけない」という言葉が刺さったからです。
それでも『1日1%の改善を続ければ1年後には37倍成長する』という一文に、
ほんの小さな希望を感じました。
小さな1%を積み重ねたら「やらなきゃ」が減っていった
16歳のころ、夏休みにギターを練習していました。
最初の1週間は夢中で弾いていたけれど、
1か月もたつと上達の遅さに焦りを感じていました。
気づけばギターは押し入れに入り、
そのあと買い替えた一本も今はほこりをかぶっています。
「続けること」が苦手なのは才能のせいではなく、
仕組みを持たなかったからだと今ならわかります。
本を読んでからは、行動を小さく刻むようにしました。
1ページ読む、1行書く、それだけでもOK。
完璧を手放したら、驚くほど気持ちが軽くなったんです。

続ける仕組みは、心を守る仕組み
私は行動のハードルを徹底的に下げました。
小さな一歩を、できるだけ簡単に始められるようにしたんです。
- 散歩できない日は、スポーツウェアに着替えるだけ。
- 読書が進まない日は、本を机に開いておく。
- Notionにはチェック欄を作り、達成したらコメントを添える。
この小さな積み重ねが、「やった自分」をそっと肯定してくれるようでした。
義務感は少しずつ薄れ、自然と安心に変わっていった気がします。
本書では、
私たちを動かすのは、報酬の実現ではなく、報酬の予測である
と書かれています。
確かに、チェックマークをつけた瞬間よりも、
「明日もまた続けられるかもしれない」という予感が、
次の行動につながっていた気がします。

退屈を愛せたとき、習慣は自分になる
ある晩、特に何も起きなかった日を終えてノートを開いたとき、
ふと「退屈な1日だったな」とつぶやきました。
でもその瞬間、心のどこかで「これが続けるということかもしれない」と思ったんです。
かつて敵だと思っていた退屈が、今は思考を整える時間のように感じられました。
上達が遅くて、退屈になったギターの代わりに、
今は小さな行動が音のように積み重なっていきます。
その音は地味だけれど、確かに私を少しずつ変えてくれています。

続ける力は「意志」ではなく「設計」から生まれます
『アトミックハビット』には、
報われる行動は繰り返す、罰せられる行動は避ける
とあります。
私にとって「報い」は数字でも結果でもなく、
退屈な夜にノートを開けたという、静かな達成感でした。
37倍の成長という数式は、未来の自分を信じるための比喩だと思います。
1%の改善は今日の私には小さすぎるけれど、未来の私には欠かせません。
完璧ではなく継続を選ぶこと。
退屈を恐れず、小さな1%を積み重ねること。
それが、私にとって『続ける人』になる唯一の方法のようです。
追伸:
この本の内容をまだまだ書きたかったのですが、ひとつの記事には収まりきりませんでした。
『アトミックハビット』には、行動を続けるための小さな工夫や、
人の脳が「報酬を予測することで動く」仕組みなど、深くて実用的な考え方が詰まっています。
この一冊から得られるベネフィットは、
「やる気がない日でも前に進むための仕組みを作れるようになること」。
逆に言えば、読まないままだと、
『やる気がある日しか動けない自分』に縛られ続けてしまうかもしれません。
もし今、何かを続けたいと思っているなら、
この本の1ページ目から始めてみるのをオススメします。
1%の変化が、きっと大きな一歩になるはずです。


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